与那国沖 死の漂流 -僕は絶対に生きて還る-
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心に太陽を、くちびるに歌を
与那国島航路の荷客船であった祐清丸(23.21t)は、昭和32年1月18日、西表北西方(東経123度18分 北緯24度27分)、与那国島沖から12マイル付近で浸水・沈没した。同船が石垣港出航から沈没し、遭難者が漂流して台湾の軍艦「太康21号」に救助されるまでの記録(無線通信、救助活動等)が鮮明に残されている。
人が生きていく上で最も大切なことは、第一に自らの命を守ること、併せて、可能な限り全ての命を守るための闘いをしていくことである。
遺族や筆者の友人、関係者の意見等を加えて改めて書き直したこの拙著が、何らかの形で海難事故を防ぎ、あるいは犠牲者を未然に防ぐことに役立つのであれば、これに過ぎる幸せはないと思っている。
伊良皆 髙吉(いらみな こうきち)
昭和12年沖縄県石垣市新川生まれ。
八重山高校卒業後、臨時教員として与那国、石垣で教鞭をとり、明星食品株式会社に入社。のちに法政大学卒業。
八重山古典音楽安室流師範免許、琉球古典音楽安冨祖流教師免許保持者であり、1999年には沖縄県指定無形文化財八重山古典民謡技能保持者に認定される。現在は東京都千代田区神田にて沖縄音楽三線教室を主宰し、八重山音楽の魅力を日本内外に広く発信している。
著者:伊良皆 髙吉
仕様:四六判 194頁