No.351 月刊やいま2023年12月号
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『屋良部御嶽と廖見福 〜道を開いた移民たち〜』
緑、青、夕暮れの赤。屋良部半島を訪れると、息を飲むような光景に遭遇することがある。大崎には、この風景にアクセントを与えるかのように一基の記念碑が建っている。表には「屋良部村御嶽」、裏面には「屋良部崎開拓記念」とそれぞれ刻銘され、「1963年3月」という建立時期とともに二人の台湾人の名前も読み取れる。
辺りには拝所や御嶽を思わせる建物は見えない。屋良部村御嶽とはいったいなんなのか。御嶽の「しるし」を残した人が、移民である台湾人というのだから、何か事情がありそうだ。
当時のことを知る人たちの力を借りながら疑問を解きほぐしていくと、「パイン王」の称号を冠せられた台湾出身の廖見福(1913〜1967、日本統治期の台中州北斗郡出身)と、かつては足を踏み入れることさえ困難だったこの地に果敢に鍬を入れた人たちの姿が見えてきた。
これからお読みいただくのは、それぞれのフェーズに応じて移民してきた人たちが大崎周辺の屋良部半島に積み重ねてきた物語である。
特集・松田良孝
お詫びと訂正:2023年12月号の表紙タイトルに付きまして誤りがございました。「御願」の表記は正しくは「御嶽」です。ここに深くお詫び申し上げ、訂正いたします。