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南山舎株式会社

No.361 月刊やいま2024年11月号

No.361 月刊やいま2024年11月号

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島を出た八重山人

ーみんなでつくる平和の物語ー
高橋喜和さん(78)長野県安曇野市

特集/はいの晄

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案内状

六月。高橋喜和さんから『南へ飛んだポー』という本が送られてきた。手作りの、温もりの感じられる本だ。次のような挨拶状。

  『南へ飛んだポー』は、今から四十年前、同人誌『群峰』に発表しました。あずみ野からキジバトのポーが、源じいさんの宝貝(キイロダカラ)を、沖縄の来間島に運ぶという話でした。原稿用紙十枚の文を、今回大幅に(原稿百枚)書き換えました。飛んで行った場所も来間島から波照間島に変更し、戦争マラリアを題材にしました。沖縄へ飛んだキジバトのポーが、摩文仁の丘で琉球キジバトのピーズと会話する場面があります。私は琉球キジバトのピーズに「何で人間は命がなくなる戦争をするかねー、意味がわからんさー」と言わせました。今、最も必要な言葉です。この言葉のために全体の物語が展開すると言っても過言ではありません。過去の悲惨な戦争体験を思い起こし、今の平和を考えることは、意義あることと思い、故郷沖縄八重山のことを書きました。(略)

 「朗読会開催のご案内」が同封されていた。

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