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南山舎株式会社

入里照男 写真集 「生り島への想い 竹富島の祭祀行事(テードゥン ヌ キザル)」

入里照男 写真集 「生り島への想い 竹富島の祭祀行事(テードゥン ヌ キザル)」

定價 ¥4,400 JPY
定價 售價 ¥4,400 JPY
特價 售罄
內含稅金。

運費: ¥ 198

神行事の厳かさ祭りの歌声 
敬虔に奉納したあの踊り、この狂言
懐かしい人々の姿がよみがえる……

 かつては2000人近くの人口を有している島は現在では350人弱になっています。

 写真集を開いてみると肉眼では見えることのできない神と、神に仕える神司との会話が聞こえてきそうな写真がたくさんあります。 そして祭りの中心は女の人たちであることがよくわかります。 古い時代からは生命を育む女性人気繁昌を持った神であると崇められています。祭祀行事は子孫を多くを願い島の発展をする約束神事です。

 また、ピルズマの儀礼の写真は島文化に造詣の深い上勢頭享翁の依頼によるもので、今となっては神司が刀とニンニクを持ってピルズマの儀礼を行うことも消え去って、たいへん貴重な写真となっております。

(石垣久雄 跋文より抄録)

 

●目次●

二月祭
豊年祭
世迎え
結願祭
十五夜
タナドゥ
イナーキヨイピルズ
マインヌ
シュ
新築落成の祝い
生年祝い

テードゥンの根
 (沖縄県立芸術大学名誉教授・名桜大学環太平洋研究所特任教授波照間永吉)

入里照男写真集『竹富島の祭祀行事』の発刊を喜ぶ
 (竹富町史編集医委員会委員長 石垣久雄)

僕と写真竹と富島と
 (入里照男)

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・跋文 テードゥンの根      

 
沖縄県立芸術大学名誉教授・名桜大学環太平洋研究所特任教授 波照間永吉
(前略)その“ 姿”はみえない。その神の姿は、神を祀る人々の眼差しの中にある。人々の真剣な眼。一糸乱れぬ拝礼の姿。竹富島の神の姿は人々の敬虔な心の中にある。一心に祈るカンチカサ(ヒカサ)の後ろ姿がそれを教えてくれる。カンチカサの祈りの先にあるのはウブに坐(いま)す神である。入里さんのカメラはカンチカサの背中を写すのであるが、氏の眼差しは、そのカンチカサの垂れた頭(こうべ)の先の白砂の一粒にまで焦点が合わされ、しずやかなウブの姿を捉えきっている。御嶽の神庭に敷かれた白砂こそは神を迎える島人の無垢な心の象徴なのだよ。そこに神様は坐(いま)すのだよ。入里さんの写真はそう耳元でささやく。 圧巻はピルズマの写真である。入里さんが写さなければこの祭祀の模様は永遠に失われたに違いない。この写真は、神の許しを受けて写されたものだという。『おもろさうし』には首里の王権を守護するために聞きこえおおぎみ得大君の武装が謡われている。巻1 ― 5 に「一 きこゑ大ぎみぎゃあけのよろい めしよわちへ かたなうちい ぢゃぐにとよみよわれ」とある。このように古琉球の君神(女性神)は武装し刀を打ち合わせていた。これは他の文献でも確認される。しかし、映像としてあるのはこの写真のみである。入里さんの畏怖の思いは巻末の「僕と写真と竹富島」に記されている。この一枚に象徴されるように、この写真集は竹富島の祭祀の貴重な記録でもあるのだ。芸術的な写真と記録写真。この二つの目的を同時に実現しようとした意欲的な写真集、と私は受け止めている。(後略)
(跋文「入里照男さんの写真集『竹富島の祭祀行事』に寄せて」より抄録)


著者/入里照男(いりさとてるお)
発行/南山舎(2025年5月9日)
判型/B5判変形 上製本 モノクロ224頁

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