
4月。新年以上に新しい自分になれる月ですね。皆さんも気持ち晴れやかに今年度をスタートしていることでしょう。 今回は年度の初めに使える八重山方言の挨拶について考えていきましょう。
よく、八重山方言の挨拶の冒頭として紹介されているフレーズに「けーらんねーなー くよーんなーら(皆様、こんにちは)」があります。これ、意味わからないですよね。全く意味がわからない。意味のわからない言葉をひとまとまりに覚えても気持ちをのせづらいものです。少しだけ分解して、僕なりの考えを含めながら話していきたいと思います。
まず、「けーらんねーな」は「けーら(みんな)+ねーな(共に)」を合わせることで
「皆様」という意味を表しているそうです。ですから、郷土芸能の舞台などで(桃里節
などで)耳にする「ばがーけーら」も「私たち」という意味になるんですね。
「くよーんなーらー」の「くよーん」は「くよー」だったり「くよーま」だったり形は
色々ですが類似する単語を辞典で見比べると、どうやら「お目にかかる」という意味
をもっているようです。「なーら」は「おーりとーんなーら(ようこそお越しくださ
い)」や「おいしとーんなーら(召し上がりください)」のような敬語の終助詞と関係
がありそうです。
どうでしょうか、少しは気持ちをのせやすく、使いやすくなったのではないでしょ
うか。次は挨拶です。こう言いましょう。 「けーらんねーな、くよーんなーら、ば
ーなーや〇〇ゆー。ぴぅとぅみーっすんやそんが どーでぃん かいかいし ぱなし
とーんなーら。ねーらこーら、ぎぅばるんゆー。(皆さんこんにちは、僕の名前は〇〇です。人見知りです。どうぞ仲良く話してください。一生懸命頑張ります)」
読み上げてみて「ん?なんか言いづらい。変な感じ(文の内容のことではなく)がす
るな〜」と思った人は市立図書館に行って言葉一つ一つを調べてみてください。イン
トネーションやアクセントがわからなくても、少しは話す際のイメージとなるはずで
す。目指せ! 八重山方言話者!
